暑さ寒さも彼岸まで

早く涼しくなぁれ。

先日京都東福寺近くのそば茶寮「澤正」さんへ行ってきました。

ここは「そばボーロ」の老舗で

三代目 澤田正三さんがそば懐石を始められました。

毎年訪れるのですが

いつも私どもの「おもてなし」のバイブルとして

勉強させていただいてます。

正三様いつも有難うございます。

澤田正三

そば茶寮「澤正」三代目 澤田正三さん

 

毎月のメニューのお題目に

正三さんの季節の造語が盛り込まれ

料理と器だけでなく

それが楽しみの一つでもあります。

9月は「風詩月」

そろそろ風が心地よく愛らしく感じられる月

と言ったところでしょうか。

私の活字より「風詩月」から感じ取ってください。

風詩月

*

*

さて本日のお題は

財布に付いた口紅です。

買ったばかりの財布に口紅をつけてしまったそうです。

そして中性洗剤で軽く拭き取ったが取れなかったので

今度は綿棒にアルコールを付けて擦ったら

その部分が白くなってしまったということです。

私どももアルコールは使いますが種類も多く

地色の塗装を溶かしますので無造作に使いますと

表面の凸凹が溶けて平らになり色補正をしても

その部分だけツルンとして違和感が出ます。

私どもプロでも匙加減は難しく

ご家庭では決して使わないでくださいませ。

結果的に塗装の中に口紅の染料が入り込み

完全除去は塗装をえぐることになりますので

凹凸に影響ない程度まで除去し(あまり変化ない)

色補正で隠蔽しました。

今回は口紅でしたが

もしマニキュアでしたら大変!

マニキュアはアセトンが入っているので

付いた時点で塗装が溶けて固くイビツになります。

たとえ色補正が出来たとしてもカチカチやイビツ感は戻りません。

くれぐれもお気をつけください。

当店では買って間もない商品の初期メンテナンスを行っております。

汚れる前に表面を保護し、たとえ不可抗力で何か付いても

落としやすくなります。

完全に取れるとは言えませんが

何もしないよりは遥かに被害は最小限に食い止められます。

購入後は是非汚れる前に

当店へ来られることをおすすめします。

 

 

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