先日経営者の会の勉強会がありまして
どんなものかと参加してみました。
内容はともかく
自分の業界に当てはめて響いたことがあります。
それは
行き詰まってる会社には共通点が有り
みんな安定期に「油断」している。
でした。
ちょうどその頃私は
「色修正」と「錯視」について調べていたのですが
以外にも「油断」のことばと共鳴して響いたのです。
色修正は色を足していき目的の色に近づけていくのですが
修正は「明度が高い」から「明度が低い」方向への修正なので
修正場所の方が色が濃い(明度が低い)場合は
更に濃いくなり修正ができません。
そんな時「錯視」の技法を使うと
脳が騙されて同じ色に近づいて見えるのです。
上の図を見てください。
①と②は同じ色です。
では背景をグラデーションで配置してみます。
どうです?
②はよりダークに見えませんか?
ではここで①と近い色に見える③を表してみました。
見え方に個人差がありますので違って見えるかもしれませんが
あなたの脳は近い色もしくは同じ色に見えてると思います。
背景のグラデーションによって脳が騙されているのです。
実際の色は背景のグラデーションを外してみるとわかります。
修正場所の色が濃い場合、
色修正はこれを逆に応用して
濃い色を薄く見えるように脳を誤魔化します。
*
ダークな色から明るい色を成長の時間と考えると
①→②は現状維持、①→③は成長となりますね。
現状維持は「油断」であって社会の成長に取り残されるという訳です。
かつては1兆円産業とまで言われたこの業界も
今では2800億まで落ち込み
後継者問題や効率化、新事業への取り組みなど努力はわかるのですが
なにか方向が違うように思うのは私だけでしょうか。
クリーニングとしての技術・サービス業本質の追求を
怠っているのではないかと思うのであります。
当店のご来店のお客様を見ていると
明らかに「良質」の技術・サービスを求めております。
この「良質」の意味を理解すれば
自ずとやらなければならないことが見えてくると思っております。
*
AIの進化によってより効率よく、より正確に仕事をこなすロボットが出現し
多くの仕事から人手が除かれていきます。
そんな中まだまだAIには出来ない能力があります。
人間独特の良くも悪くも感性という能力。
つまり脳が騙されると言うデメリットが
実はコンピューターに出来ない人間独自の能力なのです。
(注、今のところはです。ChatGTPの出現によっていずれは凌駕されるでしょうが・・。)
ある意味AIに出来ない能力と言えるのではないでしょうか。
つまりは「価値観」「錯視」といった脳が感覚的に判断を下す能力。
これからの時代のお商売にとって
何かヒントになるような気がします。
なんだか堅苦しく理屈っぽいこと書いてしまいましたが
変わり者の戯言と忘れてください。
*
では本日のお題です。
「ジーンズの破れ」
どうしたらここに穴が空くのか興味ありますが
それはさておいて
何やらほとんどないレア物だそうです。
最近はダメージ加工とか破れた感のおしゃれもありますが
場所が場所だけに
破れた感は少々ユーモアの域を脱しているようで
補強修正いたしました。
ジーンズはかなり強度を要するので
端切れを当ててミシンで”打ち込み”となります。
見ての通り
そのままでは”打ち込み”跡が不自然なので
少し色修正で境界をぼかし自然な感じにもっていきます。
ジーンズは先染めと言って
インディゴで先に染めた糸と白い糸で織っているので
フラットな藍色ではなく拡大してみると
白糸とのドット模様になってます。
なので後からの色修正はそのさじ加減が困難で
出来上がりも多少違和感が出ますが
”打ちっぱなし”よりはかなりマシかなと。
色止めは施しておりますが、
水洗いの際はやはり少しずつ色落ちは免れませんので
その際はまたお持ち込みください。
やがて周りの色落ちと共に調和が取れてくると思います。
動画にしましたのでご覧くださいませ。
今回の修理代金は¥5,500。
リフォームリペアのメンテナンスなら
セレブが選ぶ高級クリーニング
中塚クリーニング「Royal MIYABI」
078-802-1614
お問い合わせはこちら