今回は赤ワインがダウンコートに付いた
お話ですが
経緯が奇妙なんです。
と言うのは
クロゼットに吊っておいたダウンコートに
天井からポタポタと
血のように垂れてきたと言うのです。
なんだかホラーぽいですね。
染み抜き中にわかったのですが
明らかに赤ワインです。
その旨を伝えると
「そう言えばちょうど二階にいる家族はワイン好きわ。」
何種か置いているそうですが
聞いてみるとこぼした形跡はない。
滴り落ちるほどの量ならすぐわかりますよねぇ。
という訳で謎の経緯です。
こちらとしてもシミが取れれば良いわけで
別にお二階さんと好戦的な状況ではない様子なので。
これ以上の追求はお客様の方で解決してくださいな。
でも真実が気になるなぁ🙁。
これは勝手な妄想ですが
もしもですよ
二階にロマネコンテの空き瓶が転がっていたら・・
さて本題
襟やら袖、胸元と浴びたというより
飛び散ったもしくは垂れたという感じですね。
最初は赤ワインだとわからない状況なのですが
ダウンのような撥水処理のしてある生地に
十文字にシミしみになるのは
浸透性の良い油性かアルコールかです。
次にアルカリ性の石鹸でに反応して青く変化したので
これは赤ワインの色素ポリフェノールだと思います。
間違いなく赤ワインでしょう。
よく赤ワインのシミは白ワインで取れと
よく耳にしますが
しない方が良いです。
<理由その1>
もし赤い色素が取れて白ワインがシミになったら
そちらのほうが取れにくい。
<理由その2>
もったいないです。
まず水で濯いでも変化なし
生地が水を弾くので吸い取りながらの作業です。
次に洗剤(アルカリ)をつけると青く変化しました。
かなり取れましたがとどめに漂白をします。
もし残留していれば酸性の液を付けたときに
もとの赤色に変化するのですが大丈夫なようです。
文章で書くとたかだか6・7行ですが
そんな簡単なものじゃない。
実際は広範囲でかなりの時間を費やしました。
ここでまた妄想
もしこのワインがロマネコンテだったら
濯いだ水は返すべきか・・
謎は残りましたが
取り敢えず綺麗になったことに安堵。
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