マフラーとかではよく見ますねぇ。
コートでこれだけのうねりを見るのは久しぶりです。
カシミヤはクリーニングに出すと
風合いをかもし出している油分が抜けるので
あまりクリーニングに出さない方が良いと言われますが
着用したそのまま仕舞い込むと
虫食いの原因になります。
言わば高級食材ですからねぇ。
カシミヤはそんなに汚れるものではありませんので
当店では汚れ落としが目的ではなく
マイルドな溶剤に
高級食材が食べられないように防虫加工剤と
光沢・触りが損なわれないように加脂剤を
添加してさっと濯ぐ様に洗います。
仕上げは蒸気で吹かし裏地のしわを伸ばす程度です。
うねりが損なわれないように過度なブラッシングは避け
手で撫でるように整えていきます。
この独特のうねりは一度喪失すると
復元することは出来ません。
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かつて後学のために
製造工場に見学に行った事があります。
そこでちょっとカシミヤのお話。
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カシミヤはカシミール地方の山羊です。
カシミヤ山羊の毛を機械の中に吹き出し
落下する速度によって産毛を選別します。
製品になるのは根本に生えてる
羽毛のような産毛のみです。
選別された産毛はシート状にして紡ぎ、織りへと進んでいきます。
出来た織物は洗浄と風合いの加工を行います。
そして風合いをかもし出すために起毛します。
一般的な起毛機は針起毛を使いますが
独特のうねりを出すためにはアザミの実のトゲを使います。
アザミの実はチーゼルと言います。
厳密にはアザミとチーゼルは違うそうですが
あまりこだわる事でもありません。
アザミのトゲにはさらにトゲがあり、さらに・・
このフラクタルな構造によって独特のうねりが出来るわけです。
このハイテクの現代でもアザミでしか再現できません。
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カシミヤ製品を長持ちさせる取り扱いのコツです。
①一日着たら一日休ませる。☆
酷使すると型崩れの原因になります。
②脱いだ後には軽くブラッシング☆
毛並みをそろえる事で風合いを保ち汚れも落ちます。
③メンテナンスは「Royal MIYABI」に出す☆
参考までに
お洒落のメンテナンスなら
中塚クリーニング「Royal MIYABI」