**3月は「03」レザー月間です。**
革靴のお手入れもいくらでもすればよいわけではなく
目安として着用10回毎に一度くらいは
お手入れしてあげましょう。
乾燥したままの着用を繰り返すと
履きじわの部分がひび割れが出来てしまいます。
今回のご依頼品は
レザーブーツ
結構乾燥しているのか
みしみしと音がする感じで
保湿クリームがどんどん吸われていきます。
お腹いっぱい保湿クリームを吸い込んだので
浸透性の良い熊油で表面をオイルケアします。
どうですか重量感が出て
カッコ良くなりましたね。
比較のために右(左足)だけ作業してます。
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オイルにはいろいろあります。
ミンクオイル・馬油・オリーブオイルなど。
ミンクオイルは最近は原料に鉱物油が使われてるそうで
何故か天然オイルよりカビがはえやすいそうなので
ご使用の際は防カビ対策もしっかりと行う必要があります。
馬油は人肌にもなじみよく最近よくつかわれてますね。
とてもシットリとし店もよく使用します。
オリーブオイルは酸化しない(しにくい)オイルとして
食用にもよく使用されます。
イタリアンレザーなどは現地ではオリーブオイルでケアしてるそうです。
では抗酸化作用のあるDHAやEPAは使えないのか
と言うと
抗酸化作用のある油は非常に不安定で
それ自身が酸化することで周りに抗酸化作用をします。
人体は代謝するので油の酸化で体が還元(抗酸化)しますが
革は代謝しませんのでそのまま酸化物として
革内に残ります。
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さて今回使用した熊油ですが
何故良いかと言うと
通常四足動物は体温が人間より高く
38℃~40℃ほどあります。
それに対して熊は冬眠しますので
冬眠時に体温が34℃まで下がります。
より低い体温で体をめぐる油ですから
非常に浸透性が良いわけです。
しっかりと補充した保湿成分を
隙間なく包んでくれるというわけです。
熊油は当然熊から採取するわけですが
猟師さんが捕えた時しか手に入らない貴重な油です。
やけどには抜群に良いですよ。
チャンスがあれば一度手に入れてみてください。
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