襟の汚れには黄ばみと黒ずみがあります。
一般的には首筋の汚れや汗皮脂
又は洗剤の残留により黄ばんできます。
こういった汚れは定石通りの五段抜きで取れますが、
黒ずみの場合、
金属ネックレスや毛染めの可能性があり
通常の漂白処理をしても
変化はありません。
ネックレスと毛染めを大ざっぱに見分けると
シルバー・クロムなどは少し青黒
銅は緑黒、毛染めは赤黒ぽく見えます。
ネックレスも毛染めも
金属イオンが介在してますから
少し特殊な処理が必要となります。
ご家庭では触らない方が良いです。
特に色柄物は脱色し易いので
色補正も必要になってきます。
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==毛染めの原理について==
髪を染める場合
先ずは元の毛色(メラミン色素)を脱色してから
希望の色に染めます。
脱色には過酸化水素を使います。
一方、毛染めは酸化染料によって発色させます。
酸化染料は酸化することで発色しますから
つまりは
過酸化水素で脱色と発色を同時に行うわけです。
一石二鳥、合理的ですね。
逆に毛染めを落とすときに
過酸化水素(酸化漂白剤)を使うとどうなるか
お分かりですね。
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毛染めは酸化剤を落としても
空気中の酸素によっても
徐々に酸化が進む事があります。
毛染後2~3日は
髪と襟の擦れには充分注意してください。
気が付いたらすぐに専門店へお持込ください。
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