(2015年3月27日投稿分です。)
シューズ保管中にカビが生えたとのことで
シューズ専門店に出したところ
除去不可能とのことでリメイクを勧められたそうな。
なんじゃこれ!!
お怒り通り越して気持ち消沈で
おいでになられました。
3Dプリンターで作ったレプリカみたい(><;)。
イタリアの職人が一つ一つ
手作りした逸品がこんな無残な姿に・・
職人の嘆く姿が目に浮かびます。
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革靴はなぜ染料もしくは靴墨なのか
足は呼吸してます
そして靴も呼吸してます。
足から出る水蒸気を靴が吐き出して
蒸れないようにしてくれてます。
隠ぺい見栄えだけここまで分厚く
樹脂顔料を塗ると
革の毛穴がつまり呼吸ができません。
履いて1時間もしないうちに
足は蒸れ蒸れ。
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一度シミ込んだ樹脂顔料はなかなか取れませんが
地道に剥がしてみました。
これが一番しんどかった。
革の油脂分もだいぶ抜けてしまいましたので
染料よりも靴クリームで
革に栄養と油分をしっかり補給し
仕上げていきますが
樹脂が完全に取れきれないので
多少の吸い込みムラがありますが
かえって革らしい色合いとなりました。
深みのある自然な色艶に復元できたと思います。
これで長時間履いても蒸れることなく
イタリアンの風格を満喫できそうですね。
「履きだおれの街」神戸で
また一つ靴がよみがえりました。
お洒落のメンテナンスなら「Royal MIYABI」