美容室よりお客様のブラウスに毛染めが付いたとの依頼です。
美容室からの一番多い事例ですね。
今回は染まった髪の毛から移ったようで
着色も薄く比較的軽症な事故です。
ご覧の通りきれいになりました。
毛染めが直接服についたり柄物は
そう簡単にはいきません。
*
ここで毛染めの仕組みを簡単に説明。
毛染めには1液と2液を混ぜて使います。
1液は酸化染料とアルカリ剤、2液は酸化剤となってます。
1液の酸化染料は酸化することで発色します。
染色に使う酸性染料ではありません。
そしてアルカリ剤は2液の酸化剤の促進の役目しています。
2液の酸化剤は過酸化水素で
普通、酸化して漂白剤として使うのですが
酸化染料は酸化して発色します。
つまり毛染めの場合、
過酸化水素水は酸化染料を発色させながら
それ以外の物(メラニン色素など)を脱色すると言う
真逆のアクションを行っているのです。
そこで疑問が湧いてくると思うのですが、
ーQー
漂白剤の過酸化水素で発色させてるのに
漂白して取れるの?
ーAー
漂白剤には酸素を与える酸化漂白と
酸素を奪う還元漂白の2種類あります。
要は毛染めは酸化剤を使って発色してますから
還元剤で酸素を奪ってやればよいわけです。
が、
発色して安定定着してますから
そうは簡単にはイカの○○。
作業的には「押してダメなら引いてみな」の世界で
不安定にしてから作業をします。
一体どんな作業してるのかな?
皆さん興味がお有りかと思います。
動画にしましたので、覧になってくださいませ。
化学が好きになるかも。
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