毎年この時期は
お祭りで地車がねりまわり賑やかな神戸の灘ですが
今年は去年に引き続き、
な~にもない寂しい連休で
「端午の節句」とは程遠い意識の薄~い休日でした。
お出かけと言えば近所にお買い物に出かけるくらいで
せめて普段歩くことが少ないので
お買い物の延長で近所をぶらぶらと徘徊しておりました。
普段なら車で通り過ぎるだけの風景ですが
ゆったりじっくり徘徊すると
普段見えないものが見えてくる。
結構発見があって
改めて地元の風情を感じました。
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5月3日(晴れ)水道筋周辺ぶらぶら
素佐男神社(スサノオジンジャ)
スサノオと言えば天照大御神の弟。前から気になってたところですが初めて来ました。水道筋3丁目当たりから南北道を南に下ってすぐ、路地を入ったところ。スサノオ系の神社は日本本全国に結構あるんですねえ。この辺りは昔、鍛冶場のあったところでスサノオの持っていた草薙剣にちなんでスサノオ系の神社があるそうな。
五毛天神につながる参道
水道筋4丁目当たりから真っすぐ五毛天神までの道筋。この時期はここに各地区のだんじりが集結するが、去年も今年も残念。手前の串かつ「一燈園」のご主人はボーリングが好きでボーリングの話しをするとすこぶる機嫌がいい。ここの豆腐(揚げ出し豆腐)は食べるべし。
月と太陽
ここも水道筋の「一燈園」の南にある。偶然か意図的か隣り合わせの月と太陽。レコードの「月光」は残念ながら今は面影だけ。ここのマスターは演歌好きなのか演歌の45rpmシングル盤レコードが多かった気がする。レコード店はもう一軒西の外れにもあって私は洋曲が好きだったのでそちらが御贔屓だった(m。。m)。私の覚えている幼少の頃は水道筋は6丁目の入り口付近に芝居小屋があって、よく「ちんどん屋」が回ってたっけ。今の子は「ちんどん屋」と言ってもわからないだろうな。ちょんまげ付けてサンドイッチマン(今の世代ではサンドイッチマンも漫才師しかイメージないのかも)の様に看板ぶら下げてクラリネットやラグタイムの時に使う楽器でチンドンと音を鳴らしながら4人ぐらいの楽団で街を練り歩いていた。
その後、芝居小屋は映画館になってしばらく空いていたが「ニッショー」をへて現在は「スーパーマルハチ」になっている。
芝居小屋の向かいには「どん底」というスナックがあって、今は「ドニエ」という喫茶店になっている。ドニエはロシア語で「どん底」の意味。なんか繋がってる。
摩耶商店街
ここはかつては賑わっていて食料品のヨコタストアー、樋口青果、喫茶ニッポン、たこ焼きの尹さん、豆腐の久保田、隼人屋精肉店、西灘温泉、名前覚えてるのはこれだけ当時から残ってるのはヨコタストアーだけかな。幼少の頃は尹さんのたこやきが6個で10円でした。お小遣いの少ない時は5円で3個新聞紙にくるんでくれた。途中、西灘市場があってここも生活の要だったが今は面影もない。
ちなみに西灘温泉のおやじさんの名前が「風呂野」だったと思う。
5月5日(雨)JR周辺ぶらぶら
チーズショップ「アンジョリーノ」
今日は「子供の日」だけどあいにくの雨。大人しくしてなさいって事かな。そうだチーズを買いに行こう。雨と全然関係ない。ここはチーズのレストランでもあるのだけれども今はコロナの影響で販売しかしてない様子。パルジャーノの36ヶ月ものが恋しくなった。
パルメジャーノも2年を過ぎると白いアミノ酸の結晶が斑点状に出てきてコクと旨味が半端ない。3年ものは砕いて万能調味料として使える。ここは試食が出来るので、口に合うブルーチーズもついでにチョイス。関西スーパーの南2号線沿いの角。
JR付近都賀川沿いの公園
都賀川沿いも一時水が溢れた痛ましい辺りの公園は賑わってるけど、JR付近はそんなに目に留まらない公園だがしとしと雨降る中、見るアングルを変えると何とも風情がある。京都の「哲学の道」みたいやん。
都賀川を渡る途中、唯一ここだけが「端午の節句」を思わせる。このずっと南に行けば灘五郷の酒蔵がある。
灘税務署
コロナより怖い所。絶対に逆らいません。
JP摩耶駅付近
JR灘操車場後にJR摩耶駅が出来て只今マンションやモールの建設中。灘駅と非常に近いので必要性に疑問を感じるが開発の伸びしろから言うとこちらの方が遥かに勝る。電車の架線以外何もないので空がとても広く感じる。
JR摩耶駅にフードショッピングセンターが今日オープンしたみたい。雨なのに賑わってます。これからが楽しみですが、灘の景観と雰囲気を壊さないようにお願いしますね。
高橋(たかばし)近くの公園
線路沿いから少し住宅街に入ると小さな公園が結構あります。よく見ると水飲み場にいろんな形があって面白いですね。ところで最近の子供たちは公園の水って飲んでるのでしょうか。私は何の抵抗もありませんが。
ワインショップ「IN VIAGGIO」
今日の最終目的のワインショップにやっと着きました。JR灘駅に北側にある「IN VIAGGIO」(インビッジョ)です。ここは私の好きなイタリアワインが沢山置いてあって私の好みをよく心得てくれてます。
今日はパルメジャーノがお供なのでイタリア中南部のモリーゼ地方の「Ramitello Rosso」を処方して頂きました。
プリンセスソース
阪急電車高架にあるプリンセスソース。日本一小さなソースメーカー。覗くと熟成させてる釜が見えて何とも食欲をそそるソースのにおいが漂う。元々は地元王子町に因んでプリンスソースだったのだが同名の会社があったらしくプリンセスソースに改名したそうな。神戸はソースメーカーが沢山あり種類も豊富なので利きソースをしてみると面白い。
古本の「ワールドエンズ・ガーデン」
帰宅途中、こんなところに古本屋さん見っけ。プリンセスソースの向側に目を引くお店。品数はそんなに多くはないですけど、なんかソファーが置いてあったりして落ち着く空間。新しくできたのかなと尋ねてみたら、もう8年になるんですって。
娘の好きなヘプバーンかチャップリンの本ないかなと聞いてみたら、奥から1冊かなり古い様子の外国本出してきてくれた。チャップリンの舞台裏の写真集。これはいいください。なんと700円!ちょっとした掘り出しもんだ。
さてと
雨で靴もボトボトだし急いで帰らねば。
なんか自粛のわりには充実した休日でした。
皆さんも地元をじっくり歩いて
我が町と触れ合ってみてはいかがでしょうか。
灯台下暗しで
普段より色んな物が見えますよ。