最近、行列の女神’ラーメン才遊記’にはまってます。
もう8杯(8話)で終わりましたけど。
花登筺の「銭の花」に次ぐ
私のお商売のバイブルになりそうです。
(この画像とドラマは関係ありませんので。)
まあラーメンはともかく(ラーメン好きですよ)
魅力ある店作りの
その’魅力’って何ぞや?
このドラマでは「わくわく感」と表現して、
ではその「ワクワク感」の正体は?
’こだわり’とか’個性’など
一般受けから少しアンバランスな位置づけと言ってました。
いわゆる’特化’かな。
そして最終回ではこのアンバランスも
それを目指したものではなく
結果であるということ。
うんうんなるほど ( ..)φメモメモ。
うまく言えないけど
我々の業界も当てはまるなぁと。
ファッションと言うのは
元々あるディテールを少し崩して
アンバランスを楽しむもの。
正統と言う基本を追求した上での個性オリジナリティー。
これの極めつけがいわゆる’着崩し’。
ところがこの正統を無視してアンバランスだけを求めると、
オリジナルには違いないのですが
他とは違うだけでただの変わり者です。
お洒落とは程遠く’着崩れ’でしかないのです。
「オンリーワン(こだわり/特化)」は
「ナンバーワン」を追求した者だけが得る
アンバランスの業。
と私は思ってます。
そこには探究者の全霊が注ぎ込まれ
ゆるぎない’わくわく感’が生まれます。
一方「オンリーワン」を追求する者は
常に話題となる変化を求め
そこには方向性がなくただの「変わり者」で
すぐに飽きられてしまうのです。
派手なパーフォーマンスや話題より粛々と
こだわりを追求し諸行無常。
いつの日かオンリーワン「Royal MIYABI」。
ラーメンドラマを見ながら思う今日この頃でした。
*
折角なのでお題を一つ。
バッグの取っ手のすれ剥げ修正。
これは取っ手部分を裏返したところです。
このままでもメンテナンスで良いかなと思うのですが
気になるようで、色を入れてほしいそうです。
持ち手は常に摩擦が起こる部位なので
色剥げしにくいのは染料なのですが
逆に色落ちしやすくなります。
でもやっぱり顔料かな。
顔料は無機質で
いかにも”塗りました感”と
定着の問題があるのですが、
それでも顔料でいこう。
染料のような深みを出し、
定着を安定させる秘策があるのです。
顔料を染料のように使うことで
色の深み温かみを再現します。
そして
まったく綺麗に復元するのではなく
使用感をそのまま再現するのです。
要するに他の部分の経年変化と
同じレベルに復元することで修正の違和感をなくし、
革の使用感や風格を維持するのです。
今回は定着に苦労しました。
顔料をいかに染料の質感に近づけるか、
これが私の”こだわり”で日々悩んでます。
はたして
”ワクワク”していただけますでしょうか。
*
ブログの更新が滞っておりましたが、
そろそろ更新しないとネガティブに思われちゃいますね。
いえいえ超活性してますよ。
ビフォーアフターの事例は
インスタの「レザー編」と「テキスタイル編」にアップしてますので
そちらもご覧になってください。
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