さて今日は
Yシャツ、カッターシャツの手仕上げについて
よく街で見かける「朝出して・・」
その日のうちに仕上がるのでとても便利です。
また会社員様は毎日着るものですから
百円台~二百円台は魅力的ですね。
できる限りの機械化で生産性を上げ
コストを下げております。
まず汚れが落ちやすいように高い温度で洗います。
そして脱水機でしぼった後、
濡れがけと言って
濡れた状態でプレス機でしわを伸ばします。
プレス面が広いので広範囲を一度に押さえきります。
当然早く乾かさないといけないので高温のプレスになります。
あまり人手をかけないので低コストで
ノリが効いてパリッとし、
気持ちの良い仕上がりになります。
一般的な機械仕上げのクリーニングですね。
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一方、手洗い手仕上げと言うのがあります。
当店ではこの手洗い手仕上げがメインとなります。
(勿論一般的な機械仕上げもありますが。)
こちらはオーダーシャツやブランドの
高級シャツに向いてます。
生地に負担をかけないように
低常温で洗いますから
高温に比べ汚れが落ちにくいので
襟首や袖口の汚れは
あらかじめシミ抜きレベルで落としておきます。
そして脱水後、一日ハンガーに吊るして乾かし
アイロンがけをします。
各パーツごとに押さえるので
微妙なシルエットが再現できます。
こちらは職人技術を要し、ひと手間二手間かかりますので
当然コストがかかります。
これこそがクリーニング師の資格を持った
プロ職人の醍醐味ですね。
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芯地について
リーズナブルなシャツはトップヒューズ芯という、
芯地を表生地と裏生地の間で樹脂で一体にした
完全接着芯を使ってますので
一枚の厚紙のような感じで
縫製しやすく比較的シワになりにいので
上記のような一般的な機械仕上げのクリーニングに耐えます。
よくカッターの襟裏やカフスの内側が
芯地が縮んで伸ばしきれない
シワの出来たものを見かけますが、
写真のシワはまだましな方で酷い物になると
二重三重に重なったシワの物も少なくありません。
数万円もした高級シャツなら(涙涙)の台無しです。
実は
高級シャツと言われるものは
フラシ芯という表生地と芯地と裏生地が分離ものを使っています。
これは生地に余裕があるので
風合いや着心地がよく高級感をかもし出しますが
縫製が難しく、職人の熟練を要します。
そんな高級シャツを一般的なクリーニングにすると
高温で芯地が縮みダブついた生地をプレス機で押さえるため
二重三重にシワが重なります。
縮んだ芯地は残念ながら元には戻りません。
テーラーさんに「これは手洗い手仕上げしてください。」
と言われたら
芯地にフラシ芯を使ってると思ってください。
テーラーさんにとって
我が子の様に
手間暇かけて作り上げたオーダーシャツを
高温洗い高温プレスにさらす事は
耐え難い思いでしょう。
手仕上げではハンドアイロンで細かく
丁寧に押さえていきますので
芯地の縮みは最小限に抑えられます。
時には背広を仕上げるより時間のかかる事もあります。
なので
一般的なクリーニングよりコストはかかりますが、
コストパフォーマンスは遥かに良いのです。
大事なシャツをお洒落に着こなすために
是非とも手仕上げを指定してください。
ここから宣伝ですが、
当店の手仕上げは私自身がシャツを完成させる
作品なのです。
プロ職人の着心地をご堪能くださいませ。
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