暑い日が続きますが
熱中症には充分気を付けて下さいまし。
水分補給と同時にミネラル補給もお忘れなく。
自然とは無常で無情なもので
猛暑が続くと思えば半端ない豪雨。
被災地の皆様においてはまさに無情な天地でございます。
どうか無事乗り切ってくださいませ。
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当店の夏季休暇は
11日(土)より16日(木)まで休日となっております。
遠くからご来店のお客様、
くれぐれも日程をご確認くださいませ。
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さて本日のお題はバッグの手垢でございます。
これは全体にピグメントで柄が描かれており
開け閉めの際に手の触れる部分が黄ばんでおります。
当方のブログの愛読者の皆様には
お分かりだと思いますが
ピグメント(顔料)についた汚れは
顔料のバインダーである樹脂に浸透し、
もはや付着ではなく混ざり込んでいます。
よって取り去る事→ペイントの破壊となります。
無地のものや簡単な図柄であればマスキングを行い
インキングという手はありますが
ここまで繊細な図柄ではそうもいかず
ここはひとつ・・・
以前失敗し、お客様の期待裏切った教訓が
今回は随分と役に立ちハードルをクリア!
乾燥に時間がかかる為
一日ひと作業の工程で10回。
決して採算の合うお仕事ではありませんが
質のいい仕事とはこう言うものだと思ってます。
いい仕事をすることで
お客様からいい仕事を頂けるのです。
柄という無形の価値をいかに損なわずに作業するか
そこには機械的作業ではなく
知恵と感性が要求されます。
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ビルゲイツが予言した項目の中に
「機械化が進み膨大な量の仕事が失われる」とあります。
と言う事は生き残れるのは
「機械には出来ない仕事」ということになります。
つまりは感性に訴えた仕事等ではないでしょうか。
まあAIにディープラーニングさせれば
いずれは感性も凌駕されるでしょうが・・
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クリーニング師の「師」は技を伝えて行くという意味が込められてます。
因みに弁護士や代議士の「士」は技で仕えるという意味が込められています。
クリーニング師は受け継がれて進化していく技、
「守・破・離」のクリーニング道なのです。
この業界の印籠であるクリーニング師の資格を持ちながら
昨今、わが業界も機械化が進み
もはや家庭代行業となりつつあります。
業界人として一抹の不安を覚えるのは私だけでしょうか。
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