さて前回の続きですが、
大概の自転車は右のブレーキレバーが
前輪のブレーキになってると思います。
自転車もタイヤが小さいと
下りはほんと危ないです。
今回の場合下りで急に自動車が現れた事で
とっさに右利きの私は右手に力が入り
タイヤが小さいが為に前輪がロックしてしまって
そのままハンドルを取られ
巴投げ状態で前にぶっ飛んだのであります。
そして昨年右肩の腱板を痛めてたので
おそらく右肩をかばうように左手を地面についたようです。
しかも左手の甲の側で。
いつもの整形外科では
レントゲンを撮り「これは固定だけでは無理です。」と
画像を見ると関節部分が砕けてカギ型に折れている。
日赤病院に紹介状を書いていただき翌日受診。
日赤病院の外来は神戸らしく風情があり、なんかホッとします。
改めてレントゲンとCTを撮り
「これは手術も難しいですね。完全には治らない」と脅され
兎にも角にもこのままではだめなので
腫れが引いたら手術を行うことになりました。
腫れが引かないと切り口がふさがらないそうです。
プレートを入れボルトで固定。
小指の根本の骨が砕けて無いので
骨盤から骨を削ってきて埋めるそうです。
全身麻酔と左腕のブロック麻酔を合わせ
おまけに出血を抑えるために
左腕を縛って血を止めるそうです。
予定としては3時間の大手術になるそうで
血を止めるのが3時間が限界だそうです。
一週間後いよいよ手術の日です。
1週間前の受診から手術着に着替えるまでのこの時間が
精神的に一番めげますね。
普段は威勢のいい事を言っておきながら
命には関わらないとは言え
改めてメンタルの弱さを痛感いたしました。
朝10時から始まります。
手術台に乗って点滴から麻酔薬は入ります。
腕を撫でられてたのは覚えていますが
そこから呼び起こされるまで時間の経過も感じず全く無です。
「えっ、もう終たったんですか。腰から骨撮ったんですか？」
「時間がタイムリミットで取りませんでした。」
「今何時ですか？」
「15時半過ぎてます」
6時間近くかかった大手術だったそうで、
開いてみたら頼りの筋も傷んでいたらしく
小さな骨も傷ついているため
プレートを固定するボルトを止める場所が無い
左腕も3時間経って一度血液を通し、麻酔も限界だったので
骨の移植は断念したそうです。
自力で頑張ってもらいましょうですって。
ウチの奥さんも3時間位の手術だと聞いていたのですが
いっこうに手術が終わらないのでかなり動揺していたようですが、
私にしたら意識がなくなってからすぐに目覚めた感覚です。
術後の写真があまりにもリアルすぎるので
ぼかしを入れてプレートが入ってる様子をご覧あれ。
「麻酔が切れてくると今日はかなり痛いですよ。」と
何度も脅かされてたのですが、
ブロックの麻酔は2日程覚めない様子で
痛いというより左腕は全く感覚がありません。
むしろ左肩が足のしびれのような感覚でそれが辛かったです。
最初の予定では1日の入院で帰れますよでしたが、
10日の入院となったのですが
そうもいかず7日にしてもらいましたで。
3日目からようやく指に感覚が戻り、
なんとなく動くようになりました。
大手術と言っても左腕以外は元気そのもので
退屈で退屈で。
おまけに食事は病院メニュー朝昼夜
X 7日
右手だけで食事するのって大変！
フォークとスプーンをつけてもらいましたが
やっぱり最後まで残さずはお箸が一番。
8月の食中毒で67Kgに落ちた体重は
お陰様で維持することが出来ました。
退院してから1週間目にギブスから装具へ
ギブスは外せないので垢は溜まるしなにせ痒い。
装具になってから取り外せるのでお風呂も楽です。
当分毎週通院が続きます。
骨が固定するまで
まだまだリハビリは出来ませんが指先は動くし
少しずつ不自由さに慣れてきて
仕事も負担のない程度にこなしております。
これまで私にまかせっきりの取り巻きが
私がこんな目にあったせいで
片面教師というか
自分たちがなんとかやらなければと
少し自立してくれてるのがうれしい。
このまま一線から身を引こうかなとかつぶやいていると
スタッフさんが「まだまだ社長さんには働いてもらわないと困ります」
「仕事残しておきますからね」だって。
それってパワハラじゃん。
お客様にはまだまだご迷惑おかけしますが
右手で頑張って出来ることは惜しみ無くやってます。
当分の間、暖かく見守ってやってください。
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