2回目のワクチン接種に行ってまいりました。

1回目より痛いよなどと脅されていましたが、

今のところ大丈夫です。

これで無敵になれるのかなと

妄信しておりますが、

たとえ私の抗体が100%機能したとして

私の抗体は私自身の感染重症化は防げますが

私の抗体はみなさんの感染重症化は防げません。

人の集まるところ各施設では

抗菌除菌設備は万全を期していますが

実のところ抗菌作用は菌やバクテリアに対する作用で

それよりもはるかに小さく自己増殖能力のないウィルスには

効果はあまり期待できないのです。

行政の対応や専門家のコメントなど

様々な情報が飛び交う中で

ワクチンに対する是非を議論する気は

もうとう御座いませんが結局のところ

感染リスクは自分で避ける事が大事で

「自分の体は自分で守る」

という意識が各人に無いと

この騒動は終息を迎えられないと思います。

さて今日のお題は

クロコダイル革のバッグお手入れです。

2点お預かりで取っ手の部分が

手垢や油脂成分で黒ずみ

擦れすぎて艶がなくなりざらついてます。

要望は黒ずみを取って欲しいとの事ですが

残念ながら爬虫類を含めたエキゾチックレザーは

黒ずみを取ることは出来ません。

お手入れで艶を出すことで

黒ずみもそれなりに風格となるのですが

1点は擦れすぎて艶が出せません。

触ればさわるほどこすれてくる感じです。

そこで全体をエキゾチックレザー専用剤でお手入れし

持ち手部分だけ樹脂加工して艶を出し

今後も汚れや油脂に対し耐久性を上げる事を

提案し了承いただきました。

もう1点は比較的艶が残っておりましたので

持ち手を含め全体を専用剤でのお手入れとなります。

エキゾチックレザーは通常のレザーよりきめが細かく

表面にあるカゼイン様の組織をメノウの石でグレージングする事で

熱で中から油脂出て来てエナメル革のよう艶が出てきます。

下の動画はコードバンですが

爬虫類のグレージングも同じ作業です。

決して樹脂やトップコートで覆ったではないので

通常のお手入れ剤を使うと表面が変化して艶がなくなってしまいます。

柔らかい布で磨いたバフ仕上げは

グレージングほど艶は出ませんが

お手入れするたびに中からオイルが染み出し

磨くほどに艶が増してきます。

専用剤と通常のお手入れ剤との違いは

通常のお手入れ剤は保湿成分として水分を含ませてますが

エキゾチック革は表面が水分で変質する事があるので

エキゾチック専用お手入れ剤には極力水分を含ませていません。

今回の樹脂加工の際も一度荒れた表面にカゼインを補い

保護したうえで樹脂加工してみました。

クロコダイル革などのワニ系は

カイマン・クロコダイル・アリゲーターと3種類あります。

カイマンは数も多く小型なので財布や時計のバンドによく使われます。

クロコダイルとアリゲーターの見分け方ですが

ワニには中心部(腹部分)には四角い鱗のような凹凸があり

その部分を竹腑(たけふ)と言います。

その外側に小さく丸い部分があり、

この部分を丸腑(まるふ)と言います。

クロコダイルにはこの竹腑の部分に

穿孔と言われる体温調節用の穴があります。

アリゲーターにはありません。

今回の品は穿孔がありました。

クロコダイルですね。

まあクロコでもアリゲーターでもお手入れは同じですが・・。

今回もご覧頂きアリゲータ御座いました。

 

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