美容室よりお客様のブラウスに毛染めが付いたとの依頼です。

美容室からの一番多い事例ですね。

今回は染まった髪の毛から移ったようで

着色も薄く比較的軽症な事故です。

ご覧の通りきれいになりました。

 

毛染めが直接服についたり柄物は

そう簡単にはいきません。

ここで毛染めの仕組みを簡単に説明。

毛染めには1液と2液を混ぜて使います。

1液は酸化染料とアルカリ剤、2液は酸化剤となってます。

1液の酸化染料は酸化することで発色します。

染色に使う酸性染料ではありません。

そしてアルカリ剤は2液の酸化剤の促進の役目しています。

2液の酸化剤は過酸化水素で

普通、酸化して漂白剤として使うのですが

酸化染料は酸化して発色します。

つまり毛染めの場合、

過酸化水素水は酸化染料を発色させながら

それ以外の物(メラニン色素など)を脱色すると言う

真逆のアクションを行っているのです。

そこで疑問が湧いてくると思うのですが、

ーQー

漂白剤の過酸化水素で発色させてるのに

漂白して取れるの?

ーAー

漂白剤には酸素を与える酸化漂白と

酸素を奪う還元漂白の2種類あります。

要は毛染めは酸化剤を使って発色してますから

還元剤で酸素を奪ってやればよいわけです。

が、

発色して安定定着してますから

そうは簡単にはイカの○○。

作業的には「押してダメなら引いてみな」の世界で

不安定にしてから作業をします。

一体どんな作業してるのかな?

皆さん興味がお有りかと思います。

動画にしましたので、覧になってくださいませ。

化学が好きになるかも。

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