3月は03レザー月間です。

皆様そろそろレザーウェアーの

仕舞い支度の時期がやってきました。

レザー様と共にいろんな所に出向き

楽しいひと時を過ごされたかと思いますが

冬の寒さから身を持って守ってくれた

レザー様が夏眠に入る前に労い、

心を込めて癒して差し上げましょう。

*

ご自身でお手入れされる時の注意点です。

よく万能的なケア用品が良く出てますが、

店員さんもよく解ってらっしゃらないままに

商品の用途をみて説明をされてる場合がたまにあるようで

拭いたらシミになったなどの事例でよく持ち込まれます。

やはりレザー製品に万能は通用しないように思います。

レザーのお手入れは

表面を清潔にし潤い(油分や水分)を与えて

表面をガードすることで

いつまでも柔らかく風格が出てきます。

そのためのグッズとして

クリーナー・オイル・ワックス・保湿剤・撥水剤など

組み合わせたものが各メーカーから出されています。

*

そこでポイントですが、

レザーを3つに分類します。

1.水滴をはじく(しばらくすると吸い込みます)

2.水滴をすぐに吸い込む

3.起毛

まず、1.の水滴をはじく革は

一般的な革です。

表面が顔料塗装でトップコートが施されており、

お手入れのしやすい革です。

ある意味万能的なケア用品で大丈夫です。

専用のクリーナーか硬く水を絞ったウエスで軽くふき取り

撥水スプレーかオイルケアーをします。

オイルは何でも良いです。

ミンクオイル、馬油、オリーブオイルなど。

さらさらしたオイルはまず手になじませてから

その手で撫でていきます。

次に2.の水をすぐに吸い込む革ですが

これはヌメ革やアニリン革など

表面処理をしていない革なので

すぐに水も油も吸い込み

これが一番トラブルが多い革です。

非常にシミになりやすいためオイルではなく

革内部に浸み込みにくい

蝋(ロウ)成分やワックスを使います。

蜜蝋やカルナバ、シダーウッドなど

ウエスのつけて軽く伸ばします。

実はオイルは革にとって栄養分なので

ホントはシミムラになっても入れる方が良いのです。

撥水スプレーは意外とシミになりませんので必ずスプレーしておきましょう。

最後に3.起毛ですが

ヌバック・スウェード・バックスキンなどありますが

分類上起毛です(毛皮とは区別します)。

これは基本ブラッシングです。

ブラッシングすることで埃や大まかな汚れを落とします。

少々の汚れは消しゴムで軽くこするくらいで

欲を出してはいけません。

シミ以外に油分水分で毛並みが変わるだけでシミに見えます。

そして唯一撥水スプレーがケア用品となります。

この3つの分類を理解するだけ

でかなりトラブルは防げると思います。

悩んだ時はいつでもご相談ください。

*

人様と同じで

病気になってからでは体に負担がかかります。

革も乾燥してカサカサになる前に

ひと冬の労をねぎらい

しっかりとお手入れしてあげましょう。

それでは皆様、よい春を!

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