3月に入りました。
3月は03でレザーの月です。
冬物レザーを仕舞い込む前に充分にお手入れしておきましょう。
大敵となるのがカビです。
着ようと思って出してみたら
点々とまるで曜変天目茶碗のように綺麗に・・
いや決して綺麗でないカビがくっついています。
これが気づかずワンシーズン経ちますと
付いているだけでなく根をはやし
塗装面を割って革組織に入り込んできます。
こうなると表面は歪になり
革本来の艶・風合いが無くなってしまいます。
カビを防ぐにはカビの好む環境を阻害しなければなりません。
まず
①カビに餌を与えない。
生き物は何をさておき栄養が必要です。
カビも例外ではありません。
着用時に付いた皮脂汚れや汗、食べこぼし、塵埃。
すべて餌になります。
簡単なブラッシングら拭き取りでもかなり軽減することができます。
アルコール等を含む拭き取りは厳禁です。
②カビに水分を与えない。
植物が育つためには水分が必要ですね。
濡れた状態で仕舞い込むことはないでしょうが
梅雨の時期を越すことで
カビにとっては充分な水分補給となります。
できるだけ乾燥した環境が好ましいですが
乾燥剤等を直接革に触れさせると
変色したり変質したりするおそれがありますから注意してください。
また吸い取った水分を貯めるタイプのものがありますが、
溜まった水分にカビが繁殖するおそれがあります。
③カビに適温を与えない。
生物が生きていく上で適した温度が
夏の気温ぐらいでカビも例外ではありません。
できるだけ低い温度の場所で保管しましょう。
④カビに同じ環境を与えない。
カビは直接革に付いているだけでなく
周りの空気中にも胞子がいっぱい浮遊してます。
他の衣類を守る上でも
周辺の空気は入れ替わっている方が良いです。
クローゼットの中でも毎日とは言わずとも
せめて週一ぐらいは扉を開閉してあげてください。
1分ほどの開閉だけでも空気が入れ替わり
こもった湿気も入れ替わります。
*レザーに感謝を込めて*
牛を例に上げましょう。
牛乳を飲んでお世話になってます。
美味しくお肉を頂いてます。
皮は革となり衣料や靴、鞄など生活の必需品です。
牛は余すところなく我々生活に溶け混んで
人間が生きていく上でなくてはならない存在なのです。
感謝の気持を込めて
仕舞い込む前にいたわってあげましょう。
どうか来季も良き相棒でありますように!
*
当店での仕舞い込みお手入れはクリーナーで
表面の汚れや古い油分を拭き取ります。
古い油分を落とすために必要があれば洗浄も致しますが
型崩れの原因にもなりますし
組織内部まで汚れることは少ないので
洗浄はオプションとなります。
そして新たに保湿と加脂を行います。
最後に保護剤で処理をし来シーズンまで保管をサポートします。
*
当店のレザー製品取扱に賛同を頂いた同業者様が研修に来られます。
革に対する知識や心構えを学んで頂き
一人でも多くのお客様に喜んで頂けるように
私どものメンテナンスがお客様に貢献できればと願っております。
レザー製品のお手入れの出来る店のご紹介
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