私はそんなにヘビーな珈琲通ではありませんが
どちらかと言うと酸味は苦手で苦みの方が好きです。
飲むならと言うか嗜むなら
おいしい珈琲は当たり前なわけで
お店の雰囲気や接客や器を薬味として
珈琲を味わうと言った感覚でしょうか。
珈琲は嗜好品ですから珈琲を頂くというより
「珈琲と言う空間を頂く」
珈琲を引き立たせる周りの演出すべて好きですね。
おそらく我々の仕事も同じで
お召し物の出来上がりだけでなく
お店の雰囲気や接客やBGMなど
お客様が主役の映画のような環境作りが
大切なのではないかと思います。
衣類をメンテナンスするというより
「衣装をお召になるお客様を演出する。」
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珈琲に話を戻しますと
私は酸味が苦手なので
いつもそのお店の酸味の少ないブレンドを頂きます。
お店の人に聞きますと
家で珈琲を点てる時は90度ぐらいが良いようで
それより温度が低くなると酸味が出てくるそうです。
逆に酸味の好きな方は
90度以下で点てるのがよろしいようです。
鮮度のいい珈琲ほどドリップした時に
引いた豆が膨らむそうです。
また、後に口に残る残味は
酸味ではなくてタンニンが口に残るそうで
豆が古かったり作り置きなどは特に残るそうです。
そんなうんちくが聞けるお店があります。
中央卸売市場の正面の船大工町にある
Heisei Coffeeの自家焙煎工房「Origin」。
ここは小さな焙煎工房ですが二階に上がると
小さなカフェスタンドになっていて
こだわりのオーナーが自ら点ててくれます。
珈琲好きな方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。
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さて、本題です。
珈琲のシミの特徴は
まあ付けた人はすぐにわかるのですが、
早期であればにおいでわかりますね。
そして時間がたつとキワが出てきます。
茶色の成分はタンニンなので
放置しておくと酸化してどんどん濃いくなっていきます。
タンニンは染めにも使われる成分なので
出来るだけ早く処理した方が生地に負担は少ないですね。
今回の品は付いてから4-5日ぐらいのTブラウスです。
単純に珈琲と言いましても
豆に油脂成分やミルクや砂糖と言った要素も入りますので
特にミルクのタンパク質はいきなり熱を加えると
凝固してしまい取れにくくなりますので
温度をかけずに水膜・油膜・たんぱく膜と言った手順で
処理していきます。
これで7~8割は除去できるので
残りを熱を使って漂白します。
よくテレビで紹介されているシミ取りの様子で
湯気やドライヤーを使っての
熱をかけた漂白処理をクローズアップされてますが
この部分だけをいきなりやってしまうと
タンパク質が含有していると凝固して余計に取れにくくなります。
また成分は残ったままなので
やがて時間と共にシミが浮き出てきます。
ご家庭で処理される場合は、
可能な限り洗剤等で除去してください。
まあ無理をせずに私たちにお任せください。
珈琲のしみなら
シミ取りを化学する
中塚クリーニング「Royal MIYABI」
☎078-802-1614