2月になりました。

節分

早速当方も恵方巻を丸かぶりしております。

恵方巻は江戸時代から始まり

当時は「丸かぶり寿司」と呼ばれていたそうです。

「恵方」とは

「歳徳神(とくとくしん)」の居る方向で

その年の「開運」をつかさどるそうな。

その「歳徳神」様のおわしまする方角を向いて

太巻きをを丸かぶりして祈るということです。

なので祈っているときは

ぺちゃくちゃ喋ってはいけないのです。

ただ、「歳徳神」には失礼な言い方ですが

落ち着きがないというか

毎年おわしまする場所が違うので

「今年の方角は・・」となるわけです。

実は「十干」に基づき五年周期で決まってます。

因みに今年は「西南西」。

そして節分といえば

豆巻き。

「節分」は「季節の分け目」のことで

実は年に四回あります。

そして最初の節分は「春」の訪れを意味し

魔を寄せ付けないように

魔を滅する→「ま・め」→「豆」バンザーイ!

「鬼は外、福は内!!」

私どもでは

「シミは外、服は内」

をキャッチフレーズにしてますが

汚れを滅する→「よ・め」→「「嫁」

などと決して恐れ多くも「嫁巻き」など風習はございません。

嫁が舞うという風習もございません(汗)。

さてさて、鬼の居ぬ間に本題へ。

今回のお題は

「ダウンベストについたインクのシミ」でございます。

処理するとどんどん広がっていくので

業界では「インクの爆発」と言わてれいます。

実際、内側ポケットにボールペンのインクがこぼれ

ダウンを通過して表に滲みだしています。

触るとカチカチで指につきます。

赤く見えるのはインクの濃度が濃いと

ブロンズ現象と言って赤っぽく反射します。

マジックインキを重ね塗りすると

赤っぽく反射することでお分かりいただけると思います。

不幸中の幸いは黒色であること。

これ地色が淡い色なら完全には取れきれない可能性大で、

返品コースです。

今回も内側は御免の約束です。

さてダウンは保温機能が主目的なので

表地に水や空気の通りにくい工夫が施されています。

一般衣料のように処理後に薬剤を濯ぎきる事が

困難なわけです。

つまりは表面から吸い出すしかないのです。

これは地道な作業で

この日は他のしみ抜き作業すべて放棄です。

写真のようなインクの山が数回。

インクの爆発処理が高くつくのが

お分かりいただけると思います。

で、問題はしみ抜きに使った薬をどう濯ぐか。

最近は特に高級ダウンは洗えない物が多く、

強引に洗う手もあるのですが

表側の部分処理なので・・。

まあ「百文は一見にしかず」でご覧ください。

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