当店に来られる御新規様の
鉄板コメントは
「こちらでは一般に衣料品もクリーニングしていただけるんですか?」
勿論ですとも、そちらがメインですから。
とは言うものの
やはりクリーニング店らしからぬ商品や高級品が多いのは事実です。
と言うか
逆にクリーニング店らしい商品ってなんでしょうね。
当店では極力「クリーニング」という文字を
宣伝広告から外し「メンテナンス」と言う文字を使ってます。
昨今、特殊素材・特殊加工・特殊スタイルなど
通常ではクリーニング出来ない商品が増え
安易な受付でトラブルになり
お客様のクリーニング店に対する満足度信頼度は
低下するばかりです。
「クリーニング」は直訳すると「洗濯」
当店にとって「洗濯」は一手段に過ぎず
特殊衣料に対応すべく
様々な手法を使って
お客様のファッションライフを
お手伝いさせて頂いてます。
と言う訳で
クリーニングという言霊には縛りが多く
当店は極力クリーニング店らしくならない様に
日夜努力しております。
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さて今日は靴のメンテナンスです。
クリーナーで汚れや古いワックスを取り
靴クリームは指で塗ります。
指の体温で適度に温められ浸透伸びやすくなります。
因みに当店で使うニュートラル(無色)の靴クリームは
化粧品の成分ですので
そのまま手指のお手入れにもなります。
通常は拭き取ってここまでですが
今回はさらにシャイニング加工を行います。
シャイニングは
通常靴クリームでケアするだけで
磨けばつやが出ますが
さらにカッコよく見せるために
折りシワのいかないつま先(トウ)部分を
お洒落につやを出す磨きです。
拭き取った後
靴表面の革の凸凹をワックスで埋め
さらに微量の水で表面を滑らかに伸ばして行きます。
この作業を数回繰り返すと魅力的に輝いてきます。
やればやるほどに輝きますが
その分毛穴がつまり通気性が悪くなるので
当店では4~5回ほどで止めます。
最近は靴磨きをするク店も増えてきましたが
トップコート(樹脂)をスプレーする店が多く
液だれや曇り、剥がれ等
トラブルを起こす原因になります。
やはり革靴も職人が手を入れることで
活かされ癒されるものです。
手抜きはいけません。
お洒落もメンテナンスなら
中塚クリーニング「Royal MIYABI」