(2014年10月18日投稿分です)
汚れ落としでもしたのでしょうか、
塗装が剥げてます。
このジャケットは非常にデリケートな
革の部分だけを使用しているので
顔料による色補正をすると
樹脂に反応するのか表面がイガイガになります。
また水が付いただけでシミになります。
これもアニリン系と同じ処理が必要となります。
革表面を保護し刺激を与えず顔料補正の結果です。
使用感のある染料タッチに仕上がりました。
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高級レザー品が高価なのは
一匹革からの柔らかい良質な部分だけを使い
通常一匹で出来る製品に対して
5~10匹使用してます。
価格が5~10倍するのは当然ですね。
そして経年変化やキズ・シミは
私たちが歳を重ねるが如く
避けられない事実です。
経年のあじを出し、着こなすことが
レザーファッションの粋です。
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こういったデリケートな革は
我々専門でも予期せぬ変化が起こりますから
ご家庭で触ることはお避け下さい。
「Royal MIYABI」